【完結】和菓子職人との恋は、甘いようで甘くない?
「ありがとうございました〜!」
「ありがとうございました!」
なんやかんや忙しさの中、今日の営業は終了した。 ゆづきが予想を遥かに上回る勢いで売れまくってしまい、俺はどうにも疲れてた気がする。
「後の仕込みは俺がやる。 お前たちはもう帰ってゆっくりと休め」
「え、でも……まだ片付けが」
「いいから、後は俺がやっておく。 今日はもう帰って体を休めて明後日に備えろ」
明日は角野屋は定休日だ。定休日くらい、ゆったりと休ませてやりたい。
色々と頑張ってくれてるし、早く帰って休ませてやりたいと思う。
「じゃあ、お先に失礼します」
「お疲れ様でした、悠月さん」
「おう。明後日もよろしくな」
「はい!」
見習いたちを帰らせた後、俺はそのまま一人残って器具の片付けをする。
「ゆづき、好評でしたね」
すると後ろから、菜々海の声が聞こえてきた。
「なんだ、菜々海か。驚かせるなよ」
「すみません!驚かせてしまいましたか?」
驚かせるなよといいつつ、俺はなぜか菜々海から声をかけてくれたことが妙に嬉しかった。
「いや、好評で良かったな」
「みんなゆづき、美味しそうって言ってましたよ」
「そっか」