最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「闇華の胸ってさ」

「言わないで」


「なんで?」

「小さいの…気にしてるから」


「胸の大小なんて気にならねえよ」


だったら、なんて言おうとしたの?

先を聞くのが怖くて遮ってしまった。


「柔らかいよなって言うつもりだった」

「……」


優しく胸に触れられた。


「幻夢には壁みたいだっていわれたのに」

「あの野郎…。俺だって触ってなかったのに」


「そんなに触りたかったの?」


興味があるなんて意外。

壱流でもって言い方は失礼だけど、今までそんな話を聞いたことがなかったから。


「触りたいに決まってる。俺は闇華のすべてに触れたい」

「全部は恥ずかしいから」


「わかってる。だけど今、俺に胸を触れられて嫌じゃないんだろ?」

「嫌じゃない」


「俺的には甘い声も聞きたいんだけどな」


甘い声……?


「続きしてもいいよな」

「わざわざ聞かないで」


「言わせるのがいいんだろ?」

「壱流の考えてることがわからないわ」


「闇華は好きな人をいじめる男の気持ちを少しは理解すべきだ。じゃないと……」


!?


「気付かないうちに溺れることになるぞ」


「……ッ」


胸を触られながら口の中になにか入ってきた。

これがキスよりもすごいこと?


「なぁ闇華。お前は誰のことが好きなんだ?」

「壱流のことが好き。何度も言わせないで」


「それを何度も口にすればお前は俺以外のことを考えられなくなる。まるで呪いみたいだな」

「呪いだと不穏な感じがするのだけど?」


「俺と離れられなくなる呪いなら嬉しいだろ?」

「嬉…しい」


壱流は時々私が思いつきもしないような言動や行動をする。そのたび驚いてしまう。

これが呪いだというのなら、私は壱流の呪いを解くことはしない。どうか、壱流にかけられた呪いが解けませんように。
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