最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「カウントダウンはそのためにある」

「数字が見えないなら意味はないと思うんだけど」


「覚醒が近づけば見えるかもしれないぞ。俺様には貴様の美しい手しか見えないからな。やはり本人にしかわからないようになってるんじゃないか?」

「私の手が綺麗?」


冗談はやめてと言い返しそうになったけど、卑下するなといわれたばかりだし。


「狗遠、褒めてくれてありがとう」

「俺様に惚れたのか?」


「違うわ。素直にお礼をいっただけ。悪い?」

「多少なりとも俺様の忠告を受け止めたということだな」


「お陰様でね。それでも自分を好きになるだとか、自信をつけるのは難しいけど」

「いきなりは誰しも無理だ。時間をかけて少しずつ自分のことを愛せばいい。見つめ直す時間も大事だぞ」


「そうしてみるわ。それと気になっていたのだけど」

「なんだ?」


「狗遠はどうして吸血鬼について詳しいの?元はただの人間だったのよね?」


ずっと謎だった。

特別な血を持つ者ではないのにその事について知っていたり。


「吸血鬼の世界に足を踏み込んでしまった以上は知らないといけないだろう?何も知らず果てていくのはしょうに合わん」

「それが理由?」


「そうだが?…そうか。貴様は吸血鬼の世界に来て日が浅いんだったな。だったら今のうちに知っておくといい」

「私が知らなすぎたのよね」


自分だけの知識じゃ限界だってことはわかってたはずなのに。


「突然、自分に知らないことが起きたとき対処できないと困るだろう?」

「それはそうね」


「それと不定期に来る紅い月には気をつけろ」

「前に紅い月の真実について教えてくれたわよね?運命の相手と18歳までに契約をしないと死ぬって。それと関係があること?」


「それとはまた別の話だ。これは吸血鬼になった者全員がかかる一種の病のようなものだ」

「吸血鬼になった者?」


ということは、私や壱流の話?
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