デス・チケット
カズトモも少しお化け屋敷に飽きてきた様子だ。


「でもそれならお客さんを入れたりしないと思うけど……」


私はそう言ってから「あ」と、つぶやき、手の甲のスタンプを見た。


これは特別なチケットを持っている人だけが押されるスタンプだ。


これのおかげでどのアトラクションも待ち時間がゼロになった。


「もしかして、このスタンプがあったから私達だけ入れたんじゃない?」


いいながらもきっとそうだと確信していた。


だって、お化け屋敷に入ってから自分たち5人以外のお客さんの姿を見ていない。


これは自分たちが特別だから入ることができたんだ。


「そうかもしれないな。完成する前のお化け屋敷だと思えば納得できる」


タイセイが頷く。
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