デス・チケット
カズトモの声に顔を上げると、目の前に緑色に光る非常口の看板があり、銀色の扉があった。


「よかった。これで出られるね」


コノミの心から安堵した声が聞こえてくる。


しかし………。


ガチャッ。


ガチャガチャガチャッ!


カズトモがドアノブを回しても、そのドアは全く反応しなかったのだ。


「おいなにしてんだよ。こんなときに笑えないぞ?」


苛ついたようにミチオが言う。


しかしカズトモの顔はどんどん青ざめていく。


「ちょっと、やってみてほしい」


そう言ってミチオに場所を譲った。
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