王女の選択
「私はこの通り大丈夫よ。戦は終わったわ。」

そう言って、ジェラルドたちの方に目をやった。

「終わったって・・・あ・・・」

カーラの後ろに目を向けたステラは、今やっとこの状況に気づいたようで、一気に青ざめていった。

「こ・・この方は・・・も、もしや・・・」

「ストラウス公国のジェラルド大公とその騎士方よ。この方々にお部屋を準備してくれないかしら?それから見ての通り、ロイドを無事に連れて帰ってきたわ」

そう言うと、にっこりとロイドに向かって笑った。
ステラは夫のロイドの両脇にいる敵の騎士に目をやり、恐れおののいた。

「お、お嬢様・・・。これは・・・・もしや・・・」

「ステラ。全ては終わったの。もう大丈夫よ。私はジェラルド大公と話をしなければならないけれど、何はともあれ戦は終わったの。そうですよね?ジェラルド大公?」

カーラはステラの手を落ち着かせるように撫でながら、ジェラルドを見上げた。ジェラルドは何も言わずただゆっくりとうなずくだけだった。ステラを落ち着かせるのに時間がかかったが、部屋の用意と食事の準備をするように促しジェラルド達には馬を休ませるよう厩舎へと案内した。

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