王女の選択

「カーラ」

ジェラルドは階段の踊り場で足を止めると、カーラと向き合った。

「ダンスの練習もいいが・・・夫との時間を蔑ろにされるのは居たたまれない」


え?

「一昨日は早く休ませてほしいと言って、君の言葉に従った」

?!

「昨日はもう先に眠っていて声をかけても起きなかった」

「それは・・・」

「正直国王は・・・父はキミのダンスが下手であっても気にするような人ではない。そんなことより孫たちの顔を見たがっていると思わないか?」

そう言い終わる前にジェラルドはカーラを担ぎ上げた。

「っ!!何をしておられるんですか!!」

「他の事についてもしっかりと指導しなくてはいけないと思って」

カーラは足をバタつかせようとするものの膝をしっかりと固定していて身動きが取れない。

「ゆ、夕食の準備を・・・」

「カーラを煩わせないように、新しく数人雇ってある。心配する必要はない」

「食事の時間が・・・」

「後にすればいい」

ジェラルドは何の問題もないとでも言うように部屋に入るとカーラをベッドに降ろし、カーラの肩に両手を置いた。
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