王女の選択
「改めまして、リュカ・アベラールと申します。ジェラルドがこんな甘いやつだとは今日まで知りませんでした。嫌になったらいつでも僕に行ってくださいね。即連れて帰りますから。」

そう言うとパチンとウインクをしてきた。
男性にウインクなどされたことのないカーラはポカーンとしながらも頬が熱くなっていくのを感じた。

「口説くな」

「口説いてないだろう?そんな隙すら作っていないくせに」

「気安くウィンクなどするな」

「気安くするなって・・・。自分のことを棚に上げてよく言うよ」

しっかりとカーラを抱きしめているジェラルドにあきれ顔を見せながらも、嬉しそうにカーラと視線を合わせた。

「悪名高いジェラルドを一瞬にして落としてしまったカーラ殿に敬意を表したいだけさ」

と言って、もう一度ウインクした。
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