王女の選択

「悪名・・高い・・・?」

ジェラルドは気にするなとそっけなく言ったものの、そう言われると気になってしまう。

「あれ・・・?ジェラルドに関しての噂を聞いたことありません?」

「すみません・・・。社交の場に行ったことがないので・・・」

社交界デビューを逃したカーラにとってダンスはおろか、同じ年ごろの女性と会うこともなければ友達すらいない。そして、ゴシップなどはステラや他の侍女が話していることぐらいしか耳に入ってくることがないのだ。

「なら、ぜひストラウス公国にいらしてください。ジェラルドの妹君クロエ嬢は昨年社交界デビューされたばかりですし、お見受けするところ年齢も近いはず。いろいろな話を聞かせてくれるはずです。なんたってご婦人方の情報量は桁が違いますからね。きっと近隣国の男爵令嬢から未亡人までジェラルドの妻の座を得ようとそれはそれはいろいろな手を打っているのも耳にしますよ」

「黙るんだ、リュカ」

不機嫌な様子を全く隠すことなくリュカの言葉を遮ったがリュカは全く気にも留めていない様子だった。

「本当のことだろう?この戦いの直前までベルツ伯爵令嬢に言い寄られて逃げ回っていたのはどこの誰だ?」

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