王女の選択
「リュカ!」

ジェラルドは怒鳴ったが、リュカは肩をすくめただけだった。

「・・・妹君がいらっしゃるのですか?」

「ああ。クロエはもうすぐ17になる。それに兄が一人。其方は?」

「私は18になります。兄弟はおりません。あの・・・妹君は・・・」

その時、馬の蹄の音と共にロイドが戻ってきた。彼は馬から降り今の状況を把握しようと目を細めて観察した。

カーラはそっとジェラルドを押し返すとロイドの方へと体を向けた。

「カーラ殿。遅くなって申し訳ありません。」

「・・・いいえ。大丈夫よ。ステラもそろそろ準備を終えたころでしょう」

ロイドはカーラを一瞥したがジェラルド達に軽く会釈をすると、けん制するかのようにカーラの傍にピタリとついた。ジェラルドは眼を細め、その様子にリュカは笑いを必死にこらえていたが何も言わずにカーラ達の後について行った。

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