空の表紙 −天上のエクレシア−
―――ルビナが到着すると
祭は最高潮だった
船着き場から
海が見える高台の草原までは
手にランプを持つ群衆が誘い
ちりばめられた粒の中心では、
星の舞姫達が
夜に淡く光る羽衣を着けて
歌い、舞い踊っていた
高鳴る鈴と、太鼓の音に
人々は歓声を挙げる
宴は最高潮に達し、
やがて呼び物の剣舞士が現れる
一斉に静まる群衆
舞姫達は皆平伏した
舞姫達で道が出来たそこを
面と長い剣を持って剣舞士が
華麗に舞う
そして
舞姫の一人が
剣舞士の面を外し、星空へ放ち
―自らそれを斬る。
星空を背に剣舞士は
ひざまづき、口上を述べた
『この世は胡蝶の如く。
…それは、うたかたの夢。
されば悔いる事無く、その御身
輝かせん事を。
…今宵集まりし人々全てが
地上に輝きし星である様に…。』
――歓声があがり
人々が拍手し、掛け声を挙げる中
顔をあげた舞方の顔を見て
ルビナは驚いて、口元を覆った
―――あの、緑の目だと思った
「オデッセイさん…?!」
確かめたくて走る。
舞姫達が集まって
星の鈴を持ち激しく鳴らす
その長い、透けた布が
舞姫らと左右にたゆたって流れると
剣舞士の姿は消えていた
―見間違いなのか
ルビナは必死で辺りを見回す
結局あのまま
彼は、戻って来なかった……
赤いドレスのまま
草原にしゃがみ込む
――急に誰かが
そんなルビナの手を取った
祭は最高潮だった
船着き場から
海が見える高台の草原までは
手にランプを持つ群衆が誘い
ちりばめられた粒の中心では、
星の舞姫達が
夜に淡く光る羽衣を着けて
歌い、舞い踊っていた
高鳴る鈴と、太鼓の音に
人々は歓声を挙げる
宴は最高潮に達し、
やがて呼び物の剣舞士が現れる
一斉に静まる群衆
舞姫達は皆平伏した
舞姫達で道が出来たそこを
面と長い剣を持って剣舞士が
華麗に舞う
そして
舞姫の一人が
剣舞士の面を外し、星空へ放ち
―自らそれを斬る。
星空を背に剣舞士は
ひざまづき、口上を述べた
『この世は胡蝶の如く。
…それは、うたかたの夢。
されば悔いる事無く、その御身
輝かせん事を。
…今宵集まりし人々全てが
地上に輝きし星である様に…。』
――歓声があがり
人々が拍手し、掛け声を挙げる中
顔をあげた舞方の顔を見て
ルビナは驚いて、口元を覆った
―――あの、緑の目だと思った
「オデッセイさん…?!」
確かめたくて走る。
舞姫達が集まって
星の鈴を持ち激しく鳴らす
その長い、透けた布が
舞姫らと左右にたゆたって流れると
剣舞士の姿は消えていた
―見間違いなのか
ルビナは必死で辺りを見回す
結局あのまま
彼は、戻って来なかった……
赤いドレスのまま
草原にしゃがみ込む
――急に誰かが
そんなルビナの手を取った