神殺しのクロノスタシスⅣ
結局、さっきの男は何者だったんだ。
しかも、折角異次元世界から出られたのに、肝心の賢者の石を奪われてしまった。
元々この会議室にあったものと合わせて、二つも。
あれをどうやって取り戻せば良いのか。
そもそもあの男は、何で賢者の石を集めていたのか。
あと、賢者の石から放たれた、あのレーザービームみたいなのは何だったんだ…とか。
色々と、聞きたいことは山積みだったのだが。
それはともかくとして。
「…はぁ…」
「羽久…!」
俺は、脱力して床に座り込んだ。
駄目だ。疲れ過ぎて思考がまとまらない。
魔力がすっからかんだ。
「羽久…」
「大丈夫ですか?羽久さん…」
シルナとクュルナが、俺の傍に駆け寄ってきたが。
言葉を返す気力も危うい。
とりあえず。
「シルナも休んでろよ…。お前も魔力、相当使ってるだろ…」
それだけは言っておいた。
いくら魔力お化けのシルナとはいえ、異次元世界を突破し、その直後に戦闘までしたんじゃ。
俺を気遣ってる余裕なんかないくらいに、疲弊しているはず…。
「え?あぁ…でも私は大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだよ…。
駄目だ。疲れて言い返す気力がない。
「ちょっと待って下さい。今、魔力を譲渡しますから…」
クュルナが、俺に杖を向けた。
魔法による、魔力の譲渡だ。
要するにクュルナが、自分の魔力を俺に分けてくれているのだ。
輸血みたいなものだな。
完全回復とは行かないが、少し楽になった。
「ありがとう、もう良いよ」
「いえ、でも…もう少し」
「大丈夫だ。これ以上俺に魔力を渡したら、今度はクュルナが疲れるぞ」
回復したのは、一割ちょっとくらい。
まだまだ疲労は取れないが、それでもさっきよりかは幾分かマシになった。
マジで、クュルナ達が来てくれて助かった。
「学院長先生も…。私が魔力を譲渡しますから」
シュニィが、シルナを気遣ってそう申し出た。
シルナだって、かなりの魔力を使っているのは明らかだから。
しかし。
「いや、私は大丈夫だよ」
「ですが…学院長先生もお疲れでしょう?」
そうだ。老体に鞭を打つのも、程々にした方が良い。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がするけど…。でも大丈夫。平気だから」
「…」
「君達が本物でいてくれるってだけで、私は充分だよ」
…本物?
って何なんだよ…。お前、異次元世界で何を見たんだ?
俺も大概、ろくでもないものを見せられたが…シルナも相当だったようだな。
しかも、折角異次元世界から出られたのに、肝心の賢者の石を奪われてしまった。
元々この会議室にあったものと合わせて、二つも。
あれをどうやって取り戻せば良いのか。
そもそもあの男は、何で賢者の石を集めていたのか。
あと、賢者の石から放たれた、あのレーザービームみたいなのは何だったんだ…とか。
色々と、聞きたいことは山積みだったのだが。
それはともかくとして。
「…はぁ…」
「羽久…!」
俺は、脱力して床に座り込んだ。
駄目だ。疲れ過ぎて思考がまとまらない。
魔力がすっからかんだ。
「羽久…」
「大丈夫ですか?羽久さん…」
シルナとクュルナが、俺の傍に駆け寄ってきたが。
言葉を返す気力も危うい。
とりあえず。
「シルナも休んでろよ…。お前も魔力、相当使ってるだろ…」
それだけは言っておいた。
いくら魔力お化けのシルナとはいえ、異次元世界を突破し、その直後に戦闘までしたんじゃ。
俺を気遣ってる余裕なんかないくらいに、疲弊しているはず…。
「え?あぁ…でも私は大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだよ…。
駄目だ。疲れて言い返す気力がない。
「ちょっと待って下さい。今、魔力を譲渡しますから…」
クュルナが、俺に杖を向けた。
魔法による、魔力の譲渡だ。
要するにクュルナが、自分の魔力を俺に分けてくれているのだ。
輸血みたいなものだな。
完全回復とは行かないが、少し楽になった。
「ありがとう、もう良いよ」
「いえ、でも…もう少し」
「大丈夫だ。これ以上俺に魔力を渡したら、今度はクュルナが疲れるぞ」
回復したのは、一割ちょっとくらい。
まだまだ疲労は取れないが、それでもさっきよりかは幾分かマシになった。
マジで、クュルナ達が来てくれて助かった。
「学院長先生も…。私が魔力を譲渡しますから」
シュニィが、シルナを気遣ってそう申し出た。
シルナだって、かなりの魔力を使っているのは明らかだから。
しかし。
「いや、私は大丈夫だよ」
「ですが…学院長先生もお疲れでしょう?」
そうだ。老体に鞭を打つのも、程々にした方が良い。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がするけど…。でも大丈夫。平気だから」
「…」
「君達が本物でいてくれるってだけで、私は充分だよ」
…本物?
って何なんだよ…。お前、異次元世界で何を見たんだ?
俺も大概、ろくでもないものを見せられたが…シルナも相当だったようだな。