神殺しのクロノスタシスⅣ
「なーんだ…。じゃあいーや。帰る」

「待ちなさいあなた。窓から移動するんじゃありません」

窓から帰ろうとしたところを、朝の書類を届けに来ていたイレースせんせーに止められた。

あ、イレースせんせーもいたんだ…。

ナジュせんせーだけが出禁なんだね。

「全く、あなたと令月さんと来たら、いつも窓から窓を移動して。目撃した生徒が腰を抜かして苦情に来るんですよ。あなたも『玉響』さんのように、ちゃんと地面に足を着けて移動しなさい」

「…」

…ふーん?

『玉響』は地に足着けて移動するんだ。

真面目だったもんね。あの人。

「あなた達も、少しは『玉響』さんを見習いなさい」

と、腕を組んで説教するイレースせんせー。

…。

「…夢と現実の区別もつかないイレースせんせーに、説教されたくないもんね」

「は?何を…。あ、こら待ちなさい」

俺はイレースせんせーの制止を聞かず、そのまま窓から飛び降りた。
 
これで、一つ目の疑問は解決した。

ナジュせんせーは頼れない。

なら、次に確認したいことは…。

「…やっぱり、本人に尋ねるのが一番だよね」

折角、同じ部屋で寝泊まりしてるんだからさ。
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