ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「ありがたき糧を!」

 皆はフォークを持つと、表面にこんがりと焼き色がついた厚切りハムにかぶりついた。

「うんめー!」

 遠吠えしそうな勢いなのは、やっぱりお調子者のマイクだ。
 他の隊員たちも「うん、これは美味い」「いい味だな……朝から最高だ」などと滋味溢れるハムを噛みしめ、パンやスープを楽しんだ。

 エリナも食べやすくひと口大に切ったハムを口に入れて噛みしめ、じゅわっと溢れる肉の旨味にうっとりと目を閉じた。

「んんんんんー、美味しいにゃんーっ!」

 ハムに軽く火が通って温まったことによって、肉本来の旨味が強くなっている。それが口いっぱいに広がったところへ、ピリッとした辛味が加わる。香り高い黒胡椒がスパイシーなアクセントとなっているのだ。豚の脂のコクがまた格別で、レモンの酸味でくどさはなくなり、ただ美味しい味わいだけが口にとろけるのだ。

「これはいいハムだね。冷たいままとは違って、肉としての力強さが前面に出たステーキ肉となっているよ」

「んにゃんにゃんにゃんにゃ」

「ハムを焼くなんて、と思ったけれど、こうしてみるととても合った調理法だと納得させられたね」

「んにゃんにゃんにゃんにゃ」

 ハムステーキが美味しすぎて、エリナの相槌がおかしなことになっている。
< 16 / 234 >

この作品をシェア

pagetop