ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「浮いたまま……だと? どうなってるんだ?」

 ヴォラットはしゃがんでルディの足元を見たが、そこにはなにもない。
 念のために手を差し入れてみても、やっぱりなにもない。
 狼隊長の足の裏に手のひらを当てた黒豹青年は、心の中で『手乗り狼……なんてな。いや俺、なにを考えているんだ!』とセルフボケツッコミをした。
 どうやら彼のキャラクターが崩れるほどの衝撃を受けているようだ。

「なるほど、なんの仕掛けもないようだ」

 立ち上がったヴォラットは、高い所にあるルディの顔を見上げた。

「変わったやつだとは思っていたが、空飛ぶ狼になっちまうとはな……」

「飛ぶというよりも、宙を歩けるようになったと言うのか。不思議なこともあるものだが……まあ、こうなってしまったら、仕方がないな」

 ルディが笑って言った。

「いやいやいやいや、『仕方がない』のひと言で納得するんじゃねえよ!」

 動転したヴォラットが乱れた口調でルディに言ったが、宙に浮く隊長は「俺も最初はかなり動揺したんだがな、コントロールも上手くできるようになったし、今は落ち着いた……というか、開き直った!」と胸を張った。
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