ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「エリナ……ええと……今朝も白い猫耳がいい……な」

 続いて入ってきたのは虎のキーガスである。
 サファンにならって気の利いた言葉を言おうとして、結果顔を真っ赤にしてしまう彼に、エリナは「ありがとうございます」とにっこりした。

 彼は丸い虎耳に鮮やかな黄色の短い髪をした、立派な筋肉を持つたくましい青年なのだが、迫力のある見た目とは異なり少し内気で優しい虎なのだ。
 真面目な性格で、同じく真面目なルディ隊長のことを心から尊敬しているし、その隊長が育てているエリナのことは、自分の命に換えても守りたいと強く決心している、熱い虎なのだ。
 また、エリナのことを可愛く思っているのは他の隊員と同じなのだが、彼女と同じ猫科である虎としての責任感は、暑苦しいほどに強かったりもする。

「おやおや、キーガス、白い猫耳だけかい? キジトラはダメなのかい?」

 ミメットにいたずらっぽく聞かれたキーガスは、慌てて両手を振りながら「いや、そんなことは……猫の耳は……猫科の耳は、皆、良いものだから……もちろん、キジトラもいい」と言い訳をした。

「キーガスさんの虎耳も、とてもいいですよ」

 エリナに褒められて、キーガスは嬉しそうな顔をした。彼はとても素直で可愛い虎さんなのだ。そんな見た目とのギャップに、キュンときてしまう若いお嬢さんがいるとかいないとか……。
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