陰謀のための結婚

 数日後、城崎智史と面会する機会が設けられた。そんな日は一生来なければいいのに。そう思っても日々は平等に過ぎていく。

 そもそも城崎に気に入られなければ、結婚もなにもない。

 しかしそんな心配は杞憂とばかりに、三矢は計画を話した。

 三矢は"互いの事業拡大"を掲げ、子ども同士の結婚を持ちかけたらしい。実際のところは陰謀を企てているのにも関わらず、よくそんな虚言を吐けたものだ。

『きみにも同じ血が流れている』

 三矢を心の中で罵る度に、繰り返し流れるあの日の言葉。

 本当にそうだ。現に、援助をしてほしいがために、城崎と結婚しようとしているのだから。

 胸が痛くなりかけるも、もうあとには引けない。心を無にして指定された場所へと急いだ。
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