陰謀のための結婚
診察室を出ると、再び処置室に通された。そこには真新しいスカートと、生理用品、それに生理用ショーツが置かれていた。
案内してくれた看護師から、そのスカートの出所を教わった。
「彼、冷静な上に、優しいわね。『汚れた服では帰れないだろうから、渡してほしい』って。スカートと一緒に生理用品も入っているんだもの。完璧」
処置室から直接行けるトイレで履き替えた。汚れたスカートは、『においが気になるでしょうから』と、看護師にもらったビニール袋で密閉して、新しいスカートが入っていた紙袋に入れた。
初めて手にする生理用品は、未だに半信半疑で変な感じがする。
それ以上に智史さんの適切な対応に、どうお礼を言っていいのかわからない。顔を合わせるのが気まずくて、帰っていてくれたらいいのにとさえ思う、弱い自分がいた。