陰謀のための結婚

 軽い休憩を取ったあと、智史さんは車に乗り込んでから私を気遣う発言をする。

「まだまだかかる。寝ていいよ」

「そういうわけには」

 運転も代わらず助手席で眠るなんて、申し訳ない。

「俺は運転は気にならないけど、助手席で座っているだけでも疲れるから。無理に起きていられるより、眠ってくれた方が安心する」

「ほら、ドア側に体を預けて目を閉じてみて」と言われ、渋々目を閉じる。座席のほどよいホールド感と、心地よい揺れに気付かぬうちに眠っていた。
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