陰謀のための結婚

 この辺りの名産だという但馬牛を堪能したあと、再び車を走らせ宿泊先に到着した。

 街灯が灯された街並みは昔ながらの日本家屋が軒を連ね、イメージする温泉街の風情が漂っている。

 川沿いは柳の枝が揺れ、水面に光の当たる柳と橋のある街並みが映り幻想的だ。

 その中でも、格式の高そうな重厚感のある門をくぐった。

 遅い時間の到着を伝えてあったようで、気持ちよく客室に案内される。

 オレンジの淡い光に照らされた館内は、磨かれた木目が艶やかで、ガラス越しには庭園が見える。天井にはレトロな模様が描かれており、物語の中に入り込んだような感覚になる。
< 46 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop