陰謀のための結婚
イタリアンレストランを出て、近くのバーに入る。予約をしてあったのか、個室に通された。飲み物はソフトドリンクを二つ、智史さんが適当に頼んでいる。
すぐに飲み物は運ばれて人がいなくなると、抱き寄せられた。
「待てができる大人な自分を褒めたいよ」
茶化して言う彼が唇を重ねて、唇の隙間から舌を割り込ませた。急激に深くなるキスは、簡単に理性を削っていく。もっと彼を近くに感じたくて、彼にしなだれ掛かった。
私の髪を後ろに梳かす彼の指先に反応して、背中に甘い痺れが走り、吐息が漏れる
「まずいな。いい大人でいられないかも」
ネクタイを緩める彼が、色っぽく私を誘う。
「ほら、もっと近くに来て」
抱き寄せられたために彼の膝に乗り掛かり、彼の体に腕を回す。すると彼の悪戯な指先がブラウスの下に忍び込んだ。
「あっ。ダメ」
「少しだけ」
抑えきれない声が漏れ、彼にしがみつく。その声を隠すように、彼からのキスが深くなる。そして、艶かしく深いキスを何度も交わす。