甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
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寝る支度を終え、ベッドに入ろうとしたとき、孝之から電話がかかってきた。
「孝之、どうしたの? めずらしいね。電話をかけてくるなんて」
「あのさ、9月の3連休、うちの田舎でチームの合宿することになったんだけど、沙希ちゃんが行けなくなっちゃってさ。姉ちゃんに代わりに来てほしいんだけど」
「いいよ。ちょうどわたしも帰ろうかと思ってたところだったし」
「じゃあ決まり。詳しいことはまた連絡する」
「うん」
「あのさ……」
話は終わったはずなのに、孝之は電話を切ろうとしない。
「どうしたの? 何か相談したいことでもあるの?」
「なあ、姉ちゃん。いい加減、島内さんのこと、はっきりしてやれよ」
これまで一度も聞いたことのないシリアスな口調で、孝之は言った。
「あの人、優しいから自分じゃ言わないだろうけど。俺、姉ちゃんは島内さんにひどいことしてると思う」
「……」