甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
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家に帰ってからも、島内さんと激しく議論を交わしていた橋本さんのことが頭から離れなかった。
そして……
ーー好きなら好き、嫌いなら嫌いってはっきりしてやれよ。
孝之に言われたことも頭をよぎる。
準備室に移るまでは、彼が誰か別の人と付き合ってくれればいいのに、とさえ思っていた。
彼の気持ちに応えられないわたしなんか、早く見限ってくれればいい、と。
でも、そのことがこうしてリアルに突きつけられると、正反対の感情が沸いてきた。
島内さんが橋本さんと付き合うことになったら……
もう、あのちょっと鼻にかかった甘い声で「植田さん」って言ってくれなくなるし。
あの、優しさを絵に描いたような笑顔で笑いかけてくれなくなるんだ。
無理だ。そんなの嫌。
意識より先に、心が叫んだ。
明日、島内さんと話をしよう。
わたしの怖れも何もかも、今の気持ちを正直に話したい。
やっとそう思うことができた。