甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
 休憩時間、自販機コーナーで橋本さんから話を聞いた。

「亮介くんから相談から受けてたのよ、あなたのこと」
「そうだったんですか」
 わたしはペットボトルのフタを開けながら、橋本さんのほうを向いた。

「彼には、宗介とのことでいろいろお世話になったから、恩返しにあなたたちをくっつけてあげようと思ったんだけど、わたしが仕掛けるまでもなかったね」

「いえ、結果的にですけど、橋本さんがいなかったら、わたしはまだぐずぐずしてたかも知れません」
  缶コーヒーを飲み干してから、橋本さんは言った。

「亮介くん、あの容姿だから、チャラいって誤解されやすいけど、誠実でめちゃくちゃいい奴だと思うよ」
「はい」

「結婚式には呼んでね」
「まだ付き合い始めたばかりなので、先のことだと思いますけど」

「そっかな。案外すぐって気がするけど、わたしは」

  橋本さんは笑いながら、立ち上がった。
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