黒曜の戦場


何のことを言われているやら、首をコキンと傾げてみる。



ピキィィィと首に走る痛みに、私は顔を真っ青にした。



つりそう!!ダメな角度だった!!!!

ピキキンと鋭い痛みと共に後頭部までぐわりと痛みが響いてくる。



「首つりました!!!!」

「は?」

「ずっと固まってたから!!急に動かしたらつりました!!!!痛い!!ひぃ!!」



ムリムリめちゃくちゃ痛い、頭おかしくなりそう!!

琥珀ちゃんちょっと最近、怪我の類が多いんじゃないかしら!!?

ひぃひぃと俯いて痛みを逃がしていると、ぶふっと盛大に噴いた声が雨林さんの方から聞こえて来た。



もう一度言おう、あのツン100%の雨林さんが盛大に噴いた。



「何盛大に笑ってんですか!!こっちは瀕死なんですからねっ!?」

「や…………そろそ、ふっ……休む、か……っくふ……」

「笑いが堪え切れてないんですけど!!」



なんてこった!!

こんな時に雨林さんのその噴き出している顔すら見られないなんて!!

首が動かせないわ!!

痛いわぁぁぁぁ!!!(涙目)

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