見合いで契約婚した幼馴染が、何故か激しい執着愛を向けてくるのですが!

 家に帰るなり、引きずられたまま寝室に連れていかれた。
 力任せにベッドに突き倒される。

「きゃあ!?」

 倒れた直後にすかさずのしかかられて、起き上がる暇もない。
 目が合った彼を見て、背筋がぞくっと震えた。
 今までに見たことのない、冷たい、怖い目つきをしていたから。

 その表情のままネクタイを解いた彼は、私の両手を左手でまとめて掴んで、バンザイの姿勢にさせる。何を、と思っているうちに、手首をネクタイで縛られた。
 その力に手加減がなくて、手首に痛みが走る。

「いっ……な、何す……っ」

 言葉を、唇を塞がれてさえぎられる。舌を無理やりに絡められて、息苦しい。
 唇が離れてごほごほと咳き込む私を、彼は冷たい目のままで見つめた。

「あいつと、飲みに行くつもりだったの」
「え?」

 一瞬何のことかわからなかったけど、同窓会で知り合いに誘われていたことだと思い当たる。
 10年ぶりの再会だし、飲みに行くぐらいはいいかと思った。
 でも、ちょっとは迷ったのだ。いちおう結婚しているのだし、万が一の間違いが起こらないとは限らない。

「あ、あれは」

 言い訳をしようとした刹那、また唇をふさがれる。

「……ん、んん……っ」
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