見合いで契約婚した幼馴染が、何故か激しい執着愛を向けてくるのですが!
喉に詰まる息苦しさで作ってしまった隙間から、すかさず濡れた舌が入り込んできた。
ねっとりと歯列を歯茎を、口蓋を舐められ舌を絡められる。しつこいぐらいに長い口づけで、口の端から唾液がこぼれる。それでもキスは止まらない。止めてくれない。
身じろぎするたびに、縛られた手首がキシキシと音を立てる。
痛いほどに縛られたネクタイは、まったく緩む気配を見せない。
やっと唇が離れた時、互いの口の間に銀の糸がつたって光った。
荒い息をつきながら目尻に涙を浮かべた私を、彼は相変わらずの冷ややかな目つきでじっと見てくる。
そしておもむろに両手を動かし、ドレスの胸元を掴んだかと思うと、メッシュになっている部分を左右に引き裂いた。ビリリ、と小さな音が静かな部屋に響く。
その動作をする間の、躊躇いのまったくない彼の表情に、ふたたび背筋が震えた。
「やっ……」
あらわになった肌に、彼が吸い付く。数えきれないほどに。
そのたびにちくりとした痛みがもたらされ、赤い印がつけられた。
唇は次第に乳房へと下りていき、そこにも印を刻んでいく。
立ち上がった先端に、彼がかりりと歯を立てた。
「いたっ……!」