竜王太子の生贄花嫁を拝命しましたが、殿下がなぜか溺愛モードです!?~一年後に離縁って言ったじゃないですか!~
扉を開けると、アーレントの屋敷でいちばん広い父の部屋よりももっと広い豪華な内装の部屋に驚いた。この部屋も青と白がおもに使われており、エルナはすぐに気に入った。
(ベッドもふかふか……生贄って、案外悪いことだらけじゃあないかも)
エルナはベッドに横になる前に窮屈だったドレスとコルセットを脱ぐと、動きやすいゆるっとした白いワンピースに着替えた。締め付けから解放されたを喜んで、エルナはベッドに横たわる。
王宮へついてから緊張しっぱなしで、休まる余裕がなかった心臓も、ひとりになったことでやっと落ち着きを取り戻していく。
その後、仮眠をとったり荷物の整理をしたりと自由に過ごしていると、王宮の侍女が早めの晩餐を運んできてくれた。
食堂で夫婦揃って、なんてことは、当然ながらありえないようだ。しかし、エルナにとっては好都合だった。ひとりの食事には慣れているし、無駄に気を張る必要もないからだ。
初めて見る料理や紅茶を楽しみながら、エルナはお皿の上に盛られた食事を綺麗に平らげた。少々量が多かったが、どれも美味しくて結局食べきってしまった。
「エルナ様。食事が終わったようですので、入浴の準備をしてまいります」
エルナは食事後、何人もの侍女たちによって全身を念入りに現れた。人に身体を洗われることに慣れていなかったため、少しくすぐったさを感じると同時に、なぜここまで時間をかけて丁寧に洗われるのかを疑問に思った。
一応ルードヴィヒ様の妻だから? と考えたが、それにしても念入りすぎる。入浴後は甘い香りのするボディクリームを全身に塗り込まれ、入浴したばかりというのに薄く化粧を施された。
「あのー……すみません。ひとつ聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい。どうなさいました? エルナ様」
「シェーンベルグでは、入浴後もお化粧をするという文化なのでしょうか?」
すると、エルナから質問を受けたメイドがさらりとこう答えた。
「いえ。本日は特別です。本日は王太子様との初夜ですので、そちらのための準備をさせていただいております」
「しょ、初夜っ!?」
おとなしくクリームを塗られていたエルナだったが、動揺で体が大きく揺らいだ。
「はい。準備が終わったら、ルードヴィヒ様の寝室にご案内いたします」
「しし、寝室? け、結構です!」
(ベッドもふかふか……生贄って、案外悪いことだらけじゃあないかも)
エルナはベッドに横になる前に窮屈だったドレスとコルセットを脱ぐと、動きやすいゆるっとした白いワンピースに着替えた。締め付けから解放されたを喜んで、エルナはベッドに横たわる。
王宮へついてから緊張しっぱなしで、休まる余裕がなかった心臓も、ひとりになったことでやっと落ち着きを取り戻していく。
その後、仮眠をとったり荷物の整理をしたりと自由に過ごしていると、王宮の侍女が早めの晩餐を運んできてくれた。
食堂で夫婦揃って、なんてことは、当然ながらありえないようだ。しかし、エルナにとっては好都合だった。ひとりの食事には慣れているし、無駄に気を張る必要もないからだ。
初めて見る料理や紅茶を楽しみながら、エルナはお皿の上に盛られた食事を綺麗に平らげた。少々量が多かったが、どれも美味しくて結局食べきってしまった。
「エルナ様。食事が終わったようですので、入浴の準備をしてまいります」
エルナは食事後、何人もの侍女たちによって全身を念入りに現れた。人に身体を洗われることに慣れていなかったため、少しくすぐったさを感じると同時に、なぜここまで時間をかけて丁寧に洗われるのかを疑問に思った。
一応ルードヴィヒ様の妻だから? と考えたが、それにしても念入りすぎる。入浴後は甘い香りのするボディクリームを全身に塗り込まれ、入浴したばかりというのに薄く化粧を施された。
「あのー……すみません。ひとつ聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい。どうなさいました? エルナ様」
「シェーンベルグでは、入浴後もお化粧をするという文化なのでしょうか?」
すると、エルナから質問を受けたメイドがさらりとこう答えた。
「いえ。本日は特別です。本日は王太子様との初夜ですので、そちらのための準備をさせていただいております」
「しょ、初夜っ!?」
おとなしくクリームを塗られていたエルナだったが、動揺で体が大きく揺らいだ。
「はい。準備が終わったら、ルードヴィヒ様の寝室にご案内いたします」
「しし、寝室? け、結構です!」