交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
ほどなくしてスパークリングウォーターが運ばれてきた。
「吉鷹さんはお酒を飲んでもいいのに。私、こう見えて車の免許は持ってるんですよ?」
「ペーパーじゃなく?」
「仕事で乗ることもありますし、代わりに運転して吉鷹さんのマンションまで送り届けましょうか」
意外な申し出に驚かされる。運転を代われると女性に言われたのは初めてだ。
「いや、大丈夫だ」
「私の運転を信用してないんですね」
細めた目が不満そうである。
「そうじゃない。華麗なハンドルさばきは、今度ぜひ披露してもらうよ」
吉鷹もそこまで好んで飲むほうではない。今夜は夫婦として最初の日、茉莉花と同じもので乾杯したかっただけだ。
「高級車に傷をつけるかもしれないけど、そのときはごめんなさい」
「一応は細心の注意を払ってくれるとありがたい」