交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「男なら当然の反応だ。むしろなんの反応も起きないほうがおかしい」
キスだけで? とも思ったが、茉莉花自身も体の中心が正体不明の熱を持っている気はしていた。もちろん打ち明けらないけれど。
吉鷹は茉莉花の額にキスを落とし、自分の定位置に戻った。
「……あの、それはどうするんですか?」
尋ねるのもどうかと思ったが、素直に心配だった。そんな状態で放置しても平気なのか。男の人の体は未知の領域だ。
「それって、これ?」
目が慣れた薄暗闇の中、吉鷹が自分の下腹部を指差すのが見える。
「茉莉花が鎮めてくれるならありがたい」
「――っ」
「冗談だ、冗談」
言葉を詰まらせた茉莉花に笑い交じりの声が飛んでくる。