交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「新婚初日はどうだった?」
昨日、引っ越しが行われたのを知っている美春は、なにやら意味深な笑顔だ。
「どうって、べつに普通だけど……」
つい昨夜のキスを思い出し、頬が熱くなるのを止められない。
「普通ってことは、初夜も敢行した?」
声のトーンこそ抑えているが、あからさまな言葉に今度は耳まで熱を持つ。
「ちょっと美春ってば、そんな話はここでやめて」
唇に人差し指をあてて〝しー〟という仕草をして制した。
「ふふ、ごめんね。けど、はじまりがちょっと変わっていたから、どんな進み具合なのかなって気になって」
美春の言う通りではある。驚いているうちに花嫁の役をこなし、あれよあれよと夫婦になってしまった。