交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
表面的には一般家庭の茉莉花との結婚を認めてくれたが、心から祝福されている感じはないため、ひとつくらい役に立つところを見せたい。気持ちばかりが焦り、茉莉花を落ち着かなくさせる。
「ほら、ここに座って、コーヒーでも飲めって」
肩を掴まれて、半ば強引にソファに座らされた。
吉鷹が淹れてくれたコーヒーからいい香りが立ち上る。
「ありがとうございます」
手に取り、「いただきます」と言ってフーフーしてから口をつけたが、同時にインターフォンが鳴り響いたため弾かれたように立ち上がった。
待たせては大変だと、急いでオートロックを解除。玄関に向かい、ドアを開けて到着を待つ。
「そんなにビクビクする必要はない」
あとを追ってきた吉鷹がクスクス笑う。
「ビクビクはしてないですけど、せっかくだから少しいいところを見せたいんです。腕が鳴るっていうのかな」