交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「――きゃっ、急に立ち止まらないでください」
「悪いか」
憮然とした表情の吉鷹が肩越しに振り返る。
「突然は危ないです」
「そうじゃない。ヤキモチを焼いたら悪いのか」
「……え?」
彼の言葉に目をまたたかせた。
(吉鷹さんがヤキモチ? ……ほかの男性と一緒にいたから?)
唖然とする茉莉花を置いて、吉鷹が再び歩きだす。
予想していた言葉とのあまりの違いに思考が一瞬ストップした。
(ヤキモチってことは……)
考えられる理由に胸がむずむずする。くすぐったくて、こそばゆくて面はゆい。
急いで彼に追いつき、隣に並ぶ。
「どうして嫉妬なんて」
「俺が聞きたい」
「聞いているのは私です」