交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
マンションへ着いた茉莉花たちはお揃いのエプロンでキッチンに立った。
それは吉鷹の秘書から、『副社長にはぜひ使ってもらいたい』とお祝いにもらったプレゼントだという。「きちんと家事分担しろと言いたいんだろう」と、プレゼントの皮肉めいた意味には不満みたいだが、エプロンはまんざらでもなさそうだ。
「似合ってますね」
真っ青な下地に真っ赤なポケットがついた、ビビットカラーのエプロンの派手さにも負けないオーラがあるのはさすがだ。茉莉花は吉鷹のものとは逆の組み合わせの色使いで、やはり目にも鮮やか。
「そうか?」
吉鷹は自分を見てから、満足げに腕まくりをしてシンクで手を洗った。
「これまで料理は?」
「目玉焼きなら完璧に焼ける」
「……それはすごいですね」
「バカにしてるだろ」
一瞬ポカンとしてから一本調子で言った茉莉花を吉鷹が小突く。