交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「俺は抱きたくて堪らないけど」
「そ、そんなふうに言われたら断れないじゃないですか」
「それを狙ってる。っていうか、茉莉花も本当はしたいだろう?」
「なっ……どうしてそうなるんですか」
意地悪に細めた目に探りを入れられ、唇がわななく。
「違う?」
問いかけられて言葉に詰まった。
経験のない茉莉花に〝したい〟〝したくない〟の二択は難しい。でも、キスはべつだ。
吉鷹の唇にもっと触れたい。言葉で伝えきれない想いを、キスなら伝えられる気がした。
「……そういうのは経験がないのでわかりません。けど……」
「けど?」
言い躊躇う茉莉花を吉鷹が急かす。
「キスなら……」
急に我に返って恥ずかしくなった。