交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

「妻とおいしくいただいていますよ」


お世辞かもしれないが、そのひと言に胸を撫で下ろした。
しかし次の言葉で身が引きしまる思いに包まれる。


「今日はしっかり頼みましたよ」
「はい……」


茉莉花の返事を受け、徳之助が真顔で深く頷く。


「あの、お義母様は……?」


近くをさっと見渡しながら尋ねた。


「トイレにでも行ったんだろう」


この前のヘアメイクをとても気に入った紫は、今日も茉莉花にお願いしようとしていたそうだが、茉莉花も出席するパーティーのため無理だと吉鷹が断っている。


「ああ、あそこだ」
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