交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
ふたりのテーブルに料理が運ばれてきた。飴色の玉ねぎとチーズの下には、トロトロになったパンがたっぷり入っている。ハムとトマトのサンドイッチもボリューミーだ。
大ぶりのスープ皿を持とうとして、美春が「熱っ!」と勢い良く手を引っ込める。
「大丈夫!?」
さすがにオーブンで焼き上げたばかりのスープ皿は危険だ。まだグツグツしている。
「あー、びっくりした。しょうがない。カッコはつかないけど水で勘弁して」
美春は水の入ったグラスを茉莉花にも持たせ、「カンパーイ」と景気よく持ち上げた。
『俺と、夫婦からはじめる恋、してみないか?』
吉鷹の言葉がふと頭を過り、なぜか鼓動がトクンと音を立てた。