交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

本来であればそういった話は先にあるものなのかもしれない。しかし初めて彼氏を紹介された喜びで、基本的な情報を得るのが後回しになってしまったのだろう。


「伏見設計事務所さんにもお世話になっているのですが、観月建設で副社長をしております」
「み、観月建設の副社長!?」


ソファの背もたれに体をバウンドさせるほど哲郎が驚く。眉間に皺を寄せ、恐れおののいたように吉鷹を見た。


「そのような方と茉莉花では、家柄も格も違いますし……」


先ほど賛成したばかりの哲郎が渋りはじめた。


「吉鷹さんのご両親が反対なさるのではないですか?」


満面の笑みだった和美も、眉尻を下げ心配そうだ。


「私の両親にも賛成していただいております」


〝ね?〟と茉莉花に同意を求めた。
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