交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

不規則なリズムを刻んだ心音を宥めた。


「……わかりました。そこまでおっしゃるのであれば」
「そうね。茉莉花を愛してくださっているようだし」


哲郎と和美は仲良く揃って深く息を吐き出し、再び笑顔に戻った。


「ありがとうございます」
「お父さん、お母さん、ありがとう」


深く腰を折る吉鷹の隣で、茉莉花はめいっぱいの感謝を伝えた。


「せっかくだから、吉鷹さんがくださったどら焼きを一緒に食べない?」
「おお、いいね。母さん、お茶が冷めたようだから淹れなおそうか。私が行ってこよう」
「いいわよ、お父さんは座ってて。ちょっと失礼しますね」


一気に歓迎ムードを取り戻すなか、和美がトレーに茶碗をのせてリビングを出ていく。
茉莉花は吉鷹と、ごく自然に笑い合った。
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