交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
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不動産業界には土地の取得から企画、開発、建設、売買までさまざまな事業内容がある。その中でも建設に特化しているのがゼネラルコントラクタである。
ゼネコンと言ったほうが馴染みはあるだろう。
総体的を意味するゼネラルという言葉の通り、様々な建築物の工事を請け負うプロフェッショナル集団と言える。
国や不動産デベロッパーが作成した企画案に基づき建設計画を策定し、関連業者を巻き込みながら完成までの全プロセスを管理する、いわば建設の指揮役である。
観月建設はそのトップに君臨する、スーパーゼネコンと呼ばれている。
現在は吉鷹の父、徳之介が社長だが、今年六十五歳になるのに合わせて一線を退き、会長職に就く予定だ。吉鷹はそのあとを引き継ぎ、社長となることが今年の株主総会で議決している。
お互いの両親への挨拶を済ませてからおよそ一週間。仕事も含めた様々なことが、ひとつずつクリアになっていく段階である。
「国内市場の縮小が懸念される我が国においてもっとも重要なのは、世界の旺盛なインフラ需要を取り込み、受注機会の拡大を図ることです」