私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
煌くんとは全然変わらない日々を送った。
だけど、8月に入ったある日。
1、2年生は部活の時間。
私たちのクラスは3年だけで。
ビデオづくりのために集まって、体育祭の演技の練習をしていた。
その練習の場所は。煌くんがいつも、水浴びや水を飲む場所の近くで。
絶対に通る場所。
演技をしてる最中に、私の意識が後ろに集中した。
あー、今絶対煌くんが通って見てる。
そう思った。
クラスの中でも仲のいい方な男子、海上とペアで終わった途端に話したけど、チラッと水飲み場を見た。
その時には、もういなかった。
朝と夕にある駅伝練習。
夕方に行くと、煌くんは男子と話していた。
でも、途中で
「見てましたよ。こんなのしてましたよね?」
なんて笑顔で言って私の方を見てきた。
私と煌くんとの距離は1番遠く、20メートルほど。
やっぱり見てたんだ。
そんな気がしてた。
そう思いながら、心の中で笑った。
きっと、彼には伝わってない。