私の想いが開花するとき。

「来る、だろう……?」
「ん、いく」


 こうなったのは自分のせいとだと思っていてもこの手を振り解けない浅はかな女なのだ。手をぎゅっと握りしめられタクシーに乗り込む。バックミラーに映る運転手さんの気まずそうな顔にはっと我に返り恥ずかしさでどうにかなりそうだった。それでもこの手を解かないのはもう宏太への気持ちを抑えられないから。



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