俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
なぜか見覚えがあったからだ。
私より少し年上だろうか。ショートボブがよく似合う美しい人だ。
「あっ」
一気に昔の記憶が甦った。
十五年前、光一さんとキスしていた人だ。
当時は髪が長かったからすぐにはわからなかったけれど間違いない。
まさか看護師になっていたなんて。
「こんばんは?」
立ち尽くしていると、私に気づいた彼女が声をかけてきた。
「こんばんは……」
「どうされましたか? 相馬先生はまだいますので、診てもらいますか?」
診察を希望していると思われたようで、すぐにかぶりを振る。
「いえ……私は光一さんの弟の妻の織谷千里と申します」
「えっ? あなたが隆成くんの?」
彼女は目を見開いた。『隆成くん』――どうやら隆成さんのことを知っているようだ。
「藤宮美桜(ふじみや みお)と申します」
自己紹介を返され、診療所の中に通された。
診察は終了したそうだが、待合室にはまだ患者さんがいて、楽しそうに世間話をしている。甲板員の男性が言っていた通り、社交の場になっていた。
私より少し年上だろうか。ショートボブがよく似合う美しい人だ。
「あっ」
一気に昔の記憶が甦った。
十五年前、光一さんとキスしていた人だ。
当時は髪が長かったからすぐにはわからなかったけれど間違いない。
まさか看護師になっていたなんて。
「こんばんは?」
立ち尽くしていると、私に気づいた彼女が声をかけてきた。
「こんばんは……」
「どうされましたか? 相馬先生はまだいますので、診てもらいますか?」
診察を希望していると思われたようで、すぐにかぶりを振る。
「いえ……私は光一さんの弟の妻の織谷千里と申します」
「えっ? あなたが隆成くんの?」
彼女は目を見開いた。『隆成くん』――どうやら隆成さんのことを知っているようだ。
「藤宮美桜(ふじみや みお)と申します」
自己紹介を返され、診療所の中に通された。
診察は終了したそうだが、待合室にはまだ患者さんがいて、楽しそうに世間話をしている。甲板員の男性が言っていた通り、社交の場になっていた。