俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
「光一さん、隆成くんの奥さまがいらっしゃいました」

診察室のドアを開け、美桜さんが声をかけた。

中にいた白衣姿の光一さんは私を二度見する。

「ええっ? 千里ちゃんっ? こんなところまでどうしたの? しかもひとり?」

驚愕する光一さんに作り笑いを浮かべようとするも、うまくいかなかった。

「すみません、いきなり……」

突然やって来て迷惑だったのかもしれない。

「もしかして、この間あれから隆成となにかあった? 僕、余計なことを……」

「違います。あの件は隆成さんが……謝っておいてほしいと言っていました」

とっさに嘘をついた。

「本当?」

「……はい。……それで私、こっちのほうに友だちがいるので、その子の家に遊びに来たついでに寄らせていただきました」

さらにでまかせを並べた。

「こっちって岡山? もしかしてお友だちは結婚して岡山に引っ越したとかなのかな」

「はい、そうです」

うまく会話がつながったおかげでごまかせたようだった。

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