俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
隆成さんはもっと長い間、訪れていないという。

「当日までにいろいろ調べておきますね」

情報収集係も請け負って、その日はお開きになった。

近くのホテルに泊まっているというアシェルさんをエントランスで見送る。

明日はひとりで東京タワーに登ってくるよと、弾むような足取りで帰っていった。


そして翌々日。

お昼前に浅草にやって来た私たちはまず、レンタル着物店に向かった。

【外国人の友人をアテンドする際におすすめ!】という記事を見つけ、事前に予約しておいたのだ。

評判のよい着物屋に入ると、棚に並べられた千着以上はありそうな着物に、アシェルさんの目が輝く。

「すごくきれいだ。一度着てみたかったんだよ」

「よかったです。ここで着付けもしてもらえるみたいですよ」

私と隆成さんは洋服のままでもよかったけれど、せっかくだから三人ともレンタルすることになった。

私はレトロ柄のバーガンディとアイボリーカラーの着物を、隆成さんはシンプルなネイビー、アシェルさんはグレーの着流しを選ぶ。

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