俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
銀色の六角形の箱の中には、一から百までの数字が書かれた木の棒が入っているそうだ。

出てきた数字は三人とも違った。

ずらっと並んだ百個の引き出しを開け、自分でおみくじを取り出す。

浅草寺は凶が出る確率が高いらしく、ちょっとドキドキハラハラする。

「あ、私、吉です」

「BAD FORTUNE‼」

私の声に被さるようにして、アシェルさんが悲鳴を上げた。

おみくじには裏面に英語も表記してある。

残念ながらアシェルさんは凶を引いてしまったようだ。浅草寺に大凶は入っていないので、凶が最悪だ。

「【水はよどみ……羽を落としてしまい……悲しみごとが重なり……大きな問題が起こって……】」

ぽつぽつ聞こえてくる内容の断片が暗すぎて同情してしまう。

おみくじを引くのをものすごく楽しみにしていたようだから、ちょっとかわいそうだ。

「隆成さんはどうでしたか?」

私は隣にいる隆成さんを見上げた。

「大吉だ」

しれっと答える彼の手もとを、アシェルさんが覗き込む。

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