俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
「【なにもかもが望み通りに……】……僕はかつてなく、君の強運ぶりがうらやましいよ」

「たかがおみくじで大げさすぎるだろ」

浅草寺の貴重な大吉を引いても、隆成さんはクールな姿勢を崩さない。

すぐ後ろにあるおみくじの結び所には【凶のみお結びください。それ以外はお持ち帰りください】の文字がある。アシェルさんは哀愁を滲ませながら、おみくじをそこに結んだ。

お守りを授かったあとは、下町の風情が漂う町を散策する。

おなかが空いてきたので老舗の鰻屋に入り、うな重を食べた。

創業以来継ぎ足ししている門外不出の秘伝のたれを纏った鰻は、ふっくらとしていて肉厚でおいしかった。肝焼きはほろ苦く、歯ごたえがあっておとなの味だ。アシェルさんは気に入ったようだった。

レトロで雰囲気のよい甘味処にも立ち寄り、あんみつを食べる。

色とりどりの寒天は見た目にも華やかで、黒蜜をかけると絶品だった。

グルメも満喫したところで着物を返却し、私服に着替えた。

< 66 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop