愚かな男を愛したセリーナ
その流れの冒険者が言う街の名前は、セドリックも行った事のない土地の名前だったが、確かセリーナの師匠のミーナがそこにいることを思い出す。さらに、銀髪の魔術師の特徴を聞けば聞くほど彼女に当てはまる。
(セリーナ! セリーナだ!)
セドリックは目を大きく見開くと、流れの冒険者の両肩を持って「よしっ、よくやった!」といきなり揺らし始めた。驚いた冒険者に構うことなく、セドリックはギルドにしばらく留守にすることを伝えに行く。
「セドリック、どうした?」
「セリーナを見つけた、セリーナだ!」
途中でギルド長に話しかけられ、セドリックは興奮した面持ちで聞いたことを伝えた。
「お前、セリーナを見つけたらどうするつもりだ?」
「どうするつもりって、これまで通り……」
「お前な、これまで通りに戻ると思っているのか?」
セドリックのアイラへの思慕と、セリーナのセドリックへの想いをギルド長は知っている。知っていたから、あの日の朝に落ち込むセリーナに声をかけ、ミーナの元に行くように助言した。
「そもそもお前、アイラが好きなんだろう?」
「それは、二年前にアイラに看病してもらったのが、忘れられなくて」
「セドリック、それが間違いなんだよ」
(セリーナ! セリーナだ!)
セドリックは目を大きく見開くと、流れの冒険者の両肩を持って「よしっ、よくやった!」といきなり揺らし始めた。驚いた冒険者に構うことなく、セドリックはギルドにしばらく留守にすることを伝えに行く。
「セドリック、どうした?」
「セリーナを見つけた、セリーナだ!」
途中でギルド長に話しかけられ、セドリックは興奮した面持ちで聞いたことを伝えた。
「お前、セリーナを見つけたらどうするつもりだ?」
「どうするつもりって、これまで通り……」
「お前な、これまで通りに戻ると思っているのか?」
セドリックのアイラへの思慕と、セリーナのセドリックへの想いをギルド長は知っている。知っていたから、あの日の朝に落ち込むセリーナに声をかけ、ミーナの元に行くように助言した。
「そもそもお前、アイラが好きなんだろう?」
「それは、二年前にアイラに看病してもらったのが、忘れられなくて」
「セドリック、それが間違いなんだよ」