愚かな男を愛したセリーナ
「セド、私も」
「……結婚の証の指輪、買いに行こう」
「指輪、つけていいの?」
「当たり前だ! セリーナが俺のものだって、見せつけたい」
「セドったら」

 身体を繋げたまま愛しげに見つめるセドリックだったが、そういえば、という顔をしてセリーナに聞いた。

「あの時、俺を看病してくれたのはセリーナだったんだな」
「う、うん。黙っていて、ごめんなさい」
「いや、気がつかなかった俺もバカだったんだ。二年も勘違いしていて、悪かった」

 こつん、と額を合わせたセリーナが、セドリックに言う。

「ふふっ、お互いに謝ってばっかりだね。でも……、セドは素敵な、私の旦那様でしょ?」
「あ、あぁ。セリーナ、愛している。もう、間違えないよ」

 目尻に涙を溜めながら、セドリックは降らせるようにセリーナにキスをする。幸せを味わうように、セリーナは厚い胸板に手を置いた。


【おわり】
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