家の中になにかいます【短編】
「俺は今酷い言葉をいうと思う。散々世話になって、こんなことをいうのはどうかと思う、思うんだが」
抱かせてもらえないだろうか。
涙はとめどなく出てきて、ゆっくり頷いた。絶対、頷くべきではなかった。
だっていなくなる人だもの。
いなくなる人に抱かれて、余韻がなくなるときにはもう目の前からいなくなるじゃないか。
夢と思うにはあまりにも長すぎて、忘れることができるのもしばらく時間がかかるだろう。彼は年下だからと許せる気がしないのに。すぐに抱きしめられる力が強くなった。
うしろから首筋を噛まれた。うなじをも舐められる。そしてそのまま鎖骨から、喉元、舐められ、しゃぶられ、噛まれ。瞳は相変わらず水色で綺麗だったが、初めて見る表情だった。目に今から犯す、って描いてある。そんなもの今まで見たことがなかった。しっかりわたしに欲情しているなんて、と思うと身体が熱くなって仕方ない。
唇を指でなぞられる。大きな指には当時は剣だこが出来ていたが、今ではなくなっている。
かさついた指が唇に引っかかって、身体が震えた。
「キスしていいか」
「いいよ……ん」
壊れ物を扱うかのような優しいキスだった、唇を合わせるだけ。でも、余裕がなくて開いた唇から見計らって、舌を入れられてからは性急で荒々しいものに変わった。舌の裏、歯茎まで綺麗に舐められて、吸われる。口の端も舐められ、その間にパジャマのボタンもひとつづつ外されて、夜に晒された。涙はとどめなく流れていく。
キスをされながら、乳房を揉まれる。救うように持つと、先端をいぶるように手で転がされる。
「うぐ、んんんん!?」
爪でひっかかれて腰が揺れる。そのたびに舌も吸われて、声もくぐもってしまう。
恍惚とした表情で、キスをちゅぱちゅぱと繰り返すクロウはとうとう唇を放した。唾液でてらてらと唇が光っている。
身体を跨ぐと、クロウ自身も洋服を脱ぎ、もう最初から裸になった。既に反りあがっているオスが見える。
「ずっと我慢してた、でも俺は庇護下のこどもだったから。帰るってなったらどうしても欲しくて」
乳房の間に顔を埋める。乳房を真ん中に寄せるように顔を挟まれる。
乳首を口に含まれるのが分かり、思わずのけ反る。もっと胸をおしつけるようになってしまう。ずっと犬のようにぺろぺろ舐められ、乳首が立ち上がる。乳輪を一周ぐるりとなめられるとより、膣がきゅんとせつなく泣いた気がした。
乳首も吸われ、そして足の合間にオスをこすり付けられる。
そして腋も舐められた時には初めて感じる快感で一回、振り切ったように泣いてしまった。
その涙さえなめとって、謝りもしないクロウはそのまま下に目線をむけていきズボンを脱がした。見下ろされたその目が肉食獣と化している。舌なめずりをして、パンツの中に容赦なく手を入れた。茂みをかきわけて、真ん中の筋を撫でられる。その感触の滑らかさに、恥かしくて手で顔を覆った。
「濡れてる」
「あ…、あ」
「嬉しい」
うっとりしたように見つめられ、顔を隠していた手ははぎ取られ、キスをされる。
抱かせてもらえないだろうか。
涙はとめどなく出てきて、ゆっくり頷いた。絶対、頷くべきではなかった。
だっていなくなる人だもの。
いなくなる人に抱かれて、余韻がなくなるときにはもう目の前からいなくなるじゃないか。
夢と思うにはあまりにも長すぎて、忘れることができるのもしばらく時間がかかるだろう。彼は年下だからと許せる気がしないのに。すぐに抱きしめられる力が強くなった。
うしろから首筋を噛まれた。うなじをも舐められる。そしてそのまま鎖骨から、喉元、舐められ、しゃぶられ、噛まれ。瞳は相変わらず水色で綺麗だったが、初めて見る表情だった。目に今から犯す、って描いてある。そんなもの今まで見たことがなかった。しっかりわたしに欲情しているなんて、と思うと身体が熱くなって仕方ない。
唇を指でなぞられる。大きな指には当時は剣だこが出来ていたが、今ではなくなっている。
かさついた指が唇に引っかかって、身体が震えた。
「キスしていいか」
「いいよ……ん」
壊れ物を扱うかのような優しいキスだった、唇を合わせるだけ。でも、余裕がなくて開いた唇から見計らって、舌を入れられてからは性急で荒々しいものに変わった。舌の裏、歯茎まで綺麗に舐められて、吸われる。口の端も舐められ、その間にパジャマのボタンもひとつづつ外されて、夜に晒された。涙はとどめなく流れていく。
キスをされながら、乳房を揉まれる。救うように持つと、先端をいぶるように手で転がされる。
「うぐ、んんんん!?」
爪でひっかかれて腰が揺れる。そのたびに舌も吸われて、声もくぐもってしまう。
恍惚とした表情で、キスをちゅぱちゅぱと繰り返すクロウはとうとう唇を放した。唾液でてらてらと唇が光っている。
身体を跨ぐと、クロウ自身も洋服を脱ぎ、もう最初から裸になった。既に反りあがっているオスが見える。
「ずっと我慢してた、でも俺は庇護下のこどもだったから。帰るってなったらどうしても欲しくて」
乳房の間に顔を埋める。乳房を真ん中に寄せるように顔を挟まれる。
乳首を口に含まれるのが分かり、思わずのけ反る。もっと胸をおしつけるようになってしまう。ずっと犬のようにぺろぺろ舐められ、乳首が立ち上がる。乳輪を一周ぐるりとなめられるとより、膣がきゅんとせつなく泣いた気がした。
乳首も吸われ、そして足の合間にオスをこすり付けられる。
そして腋も舐められた時には初めて感じる快感で一回、振り切ったように泣いてしまった。
その涙さえなめとって、謝りもしないクロウはそのまま下に目線をむけていきズボンを脱がした。見下ろされたその目が肉食獣と化している。舌なめずりをして、パンツの中に容赦なく手を入れた。茂みをかきわけて、真ん中の筋を撫でられる。その感触の滑らかさに、恥かしくて手で顔を覆った。
「濡れてる」
「あ…、あ」
「嬉しい」
うっとりしたように見つめられ、顔を隠していた手ははぎ取られ、キスをされる。